綾織

綾織（あやおり）とは、たて糸がよこ糸の2本もしくは3本上を連続して通り、次に横糸の1本もしくは2本下を通る組織の生地です。ツイルとも呼ばれます。綾織には三つ綾と四つ綾があり、上2本、下1本の計3本の連続したパターンが三つ綾、上3本、下1本もしくは上2本、下2本の計4本の糸を通すパターンが四つ綾です。綾織の特徴としては、右上がり方向に斜めの線が入ることが挙げられます。平織に比べて、糸が長く表面に浮いて出ているため、なめらかで光沢があり、ソフトな風合いになります。しかし、その反面、摩擦には弱いという欠点もあります。毛織物ではサージやギャバジン、綿織物ではドリルやデニムが綾織にあたります。これらの生地は、綾織の特徴を活かした滑らかで光沢のある仕上がりとなっています。