コンシールファスナー
YKKコンシール®ファスナー

コンシール®ファスナーの特長

コンシール®ファスナーとは、表にエレメント(ファスナーの務歯)が出ないファスナーで、ファスナーを目立たせたくない製品用途に適しています。
また、テープが薄く柔らかいことが特長です。
この特長が、レディースアパレルのワンピースやスカートなどにマッチし永く使用されています。また、アパレル以外の用途ではクッションやカバンにも使用されています。
コンシール®ファスナーは通常のファスナーとは異なり、エレメントの際を縫うことができるので、縫い目が表側に出ることがなくデザインを最大限に生かすことができます。
注)コンシール®ファスナーを縫うには専用の押え(コンシール®ファスナー押え)が必要です。

コンシール®ファスナーの定番品

コンシール®ファスナーには2サイズ、3サイズ、5サイズの3種類あります。
その中でも世界中で一番売れているコンシール®ファスナーはサイズ2、チェーンタイプCC(CH)です。
この2CC(2CH)は、コンシール®ファスナーの中でも一番エレメントが小さく、ニットのテープが使用されているファスナーです。
このニットテープは織テープより柔らかく・薄いことが特長です。
ニットテープは生地の風合いを損ねる事が少なく、パッカリング(縫い縮み)も起きにくいので、薄い生地や伸縮性のある製品、凹凸を目立たせたくないアパレル製品に使用されることが多いです。
※2サイズ・3サイズにはニットテープが採用されています。

2CC
2cc

このサイズで最もご注文の多いファスナーの長さは、22cmや56㎝です。
スカートの脇部分やワンピースの背中に使用される長さです。

コンシールファスナーの下止め
コンシールファスナーの下止め

このファスナーの裏側には可動できる下止めがついており、自由自在に動かすことができます。
下止めを動かすことにより56cmのファスナーを50㎝などに長さを調節する事が出来、長さの短いファスナーへもすぐに加工して頂く事ができます。
下止めはペンチなどで簡単に固定する事ができます。

定番品のスライダー

定番品のスライダーはDA6スライダーです。

コンシールファスナーの定番スライダーDA6
定番スライダーDA6

コンシール®ファスナーが使用される製品はファスナーを目立たせたくない用途の製品が多いです。
スライダーも細く目立ちにくいが、つかみやすく、操作性の良いこのスライダーが定番品となっています。

このスライダーは、『オートマチックスライダー』と言う種類のスライダーです。
引手を離すと自動的にロックがかかり、引手を引っ張ることによってロックが外れます。
引手を離すとロックがかかった状態になり、引手を軽く引っ張ることによりロック機能が解除される仕組みのスライダーです。
ファスナーが不用意に開閉されることを防ぐ機能で、ズボンのフロント部分などに使われております。

種類とテープの違い

コンシール®ファスナーは3サイズ展開でそれぞれテープが異なります。

3サイズは織テープ(ポリエステルテープ)とニットテープ(BP12)が止とオープンで使い分けられています。これは強度や風合いを重視した結果です。
5サイズは止、オープン共に織テープ(PW16)が採用されています。
使用箇所はアパレル製品の前立てが多いので、ニットテープより強度の高い織テープが採用されています。

コンシールファスナーテープの違い
コンシール®ファスナーテープの違い

オープンファスナーには開具がありますが、3サイズと5サイズと開き具の形状と素材が異なります。
サイズ3は金属製、サイズ5は樹脂製です。
サイズによって素材が違う理由は強度、品質、生産効率などです。

コンシール®ファスナーの用途

コンシール®ファスナーは2種類あり、それぞれの用途としては、以下の通りです。

≪止ファスナー≫
止ファスナーの用途はアパレルやカバン、雑貨など以下の箇所に使用されています。
・アパレル製品:スカートやワンピースなどの背面や脇、ジャケット・アウターのポケット
・カバン:サコッシュなどのポケット
・雑貨:ポーチなどの小物やクッションカバー

≪オープンファスナー≫
オープンファスナーは主にアパレル製品の前立て部分など以下に使用されています。
・サイクリングウエア

コンシール®を使用することにより、表地の柄がファスナーテープで遮られることなく、左右でピタッと合わせることができます。

コンシールファスナーを使用したジャケット
コンシール®ファスナーを使用したジャケット

意外な使われ方としては、車のシート部分に特殊なコンシール®ファスナーが使用されています。
生地と生地を縫い合わせるのではなく、縫い目やエレメントが見えないこのファスナーを使用することで、高級感のある内装へと仕上がります。
また、バイクのヘルメットのクッション材を本体に結合させる部分にも使用されており、目にしない部分にもコンシール®ファスナーは使用されています。
皆さんの身近な製品にもコンシール®ファスナーは使用されているかもしれませんので、一度探してみるのも面白いですね。

まとめ

コンシール®ファスナーのご紹介はいかがでしたでしょうか?
コンシール®ファスナーの特長は、以下の3点です。
・エレメントが表面に見えない
・2サイズ、3サイズはニットテープで薄く柔らかい。
・長さ調節が容易にして頂ける。

前面に柄があるアパレル製品や大きなタペストリーもこのファスナーを使用するとその柄が崩れることなく縫製できます。

それ以外にも縫い目を見せたくない製品にもこれを使用すると、高級感の高い商品に仕上がります。様々な用途に使用でき、機能的なコンシール®ファスナーを是非ご検討ください。

お問い合わせお待ちしております。

※当店はYKKファスナーの販売代理店です。すべてのファスナーをお取り扱い販売可能です。
※コンシール®はYKK株式会社の登録商標です。

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