メッシュ素材
リブフレッシュ®︎P スーパーアクアステルス

春夏向けの機能素材をお探しの場合、「UVカット加工」「抗菌」「防臭」「制菌」の機能を備えた機能がある生地もおすすめです。

日本で“春夏に困ること”と言えば「高温」「多湿」そして「日焼け」。高温多湿は不快な上に、カビなどの雑菌が繁殖しやすい困った環境です。日焼けも、昔より「紫外線」が増えた今は、ほんの少しでも防ぎたいところです。

湿度と日差しによるトラブルをどうにかしたい!

「猛暑」「酷暑」「激暑」「炎暑」「極暑」… もう文字だけでうんざりしそうな日本の夏。刺すような日差しの中、通勤通学や生活上必要な外出で汗だくになって歩き回れば、気になるのは日焼けと汗、それとその汗が染み付いた衣類の匂い。これぞ「ザ・夏の悩み」です。

高温多湿は不快なだけでなく、カビなどの雑菌の繁殖には好条件。こまめな掃除洗濯と部屋の換気などを怠ってカビが増殖すると、アレルギーを引き起こしたり、時には肺炎の原因になることもあります。清潔を維持する生活習慣が、健康に直結しているのがわかる事実です。

ここ30年の観察ですこしずつ量が増えていると言われる紫外線も、浴びすぎると日焼けをするだけでなく、将来的な肌の老化原因の一つになることもわかっています。
かつては健康美の象徴だった「小麦色の肌」は、今ではシミやたるみの予感。あまり嬉しいことではないようですね。

(参照|気象庁「紫外線の経年変化」)

お肌を守りたい!遮熱生地

日傘、帽子、スカーフ、ハンドカバー、パーカー、シャツ、などなど。繊維製品にも、機能をうたう商品はたくさんあります。そうした商品には、「UV加工」とか「UVカット」と書かれていますが、どちらも意味は同じ「Ultraviolet(紫外線)が通過するのを防ぐ機能」のある商品です。

紫外線をカットする!

「紫外線」とは太陽から降り注ぐ、目では見えない光線です。
紫外線は波長の長さによって3つに分けられ、一番長い方から、「UV-A」「UV-B」「UV-C」と区別されています。

<紫外線(UV=Ultraviolet Rays)の種類>

UV-A 一番長い波長の紫外線

成層圏で吸収されず、地表に届くと人の肌の表皮だけでなく肌の奥の真皮まで届き、肌を黒くしたり、シミやたるみなどの肌を老化させる原因になります。

UV-B 波長の長さが中間の紫外線

私たちの人体に大きく影響するUV。大気圏やオゾンで吸収された残りが地表に到達し、肌の表皮で吸収され真皮には届きませんが、強いエネルギーを持っているため、シミやそばかすの原因になります。

UV-C 一番短い波長の紫外線

大気の成層圏で吸収されてほとんど地表には届きません。

UV-Bを長く浴びすぎると、肌が弱い人だと赤くなったり水膨れができたりすることもあります。ほとんど火傷と同じですね。

そのほか、紫外線は有機化合物を分解したり、プラスチックなどを劣化させたりしますが、逆にこの強い刺激を利用し、病院のスリッパや医療機器の滅菌に使われています。人体へも悪いことばかりではなく、体内でビタミンDを生成させる働きもありますので、浴びすぎないようコントロールが必要です。

(参照|気象庁「紫外線とは」、日本化粧品工業連合会「紫外線の肌への影響」、環境省/紫外線環境保健マニュアル2008「紫外線による健康影響」)

UV機能のメカニズム

繊維製品でUVをカットする仕組みは、大きく分けて2つあります。

・紫外線を吸収する
・紫外線を乱反射させる

この作用をどうにかして繊維や生地に持たせているのが、UVカット機能のある商品で、機能の付加方法もまた、2つに分けられます。

紫外線を遮蔽する材料を練り込み、繊維自体がUVカットする
特殊セラミックや酸化チタンなどの微粒子を繊維の材料に練り込み、繊維自体に紫外線を乱反射したり吸収させたりすることで、生地から紫外線が透過しないようにします。繊維自体に機能があるため、効果が変わらないメリットがあります。

紫外線を吸収する薬品を生地に染み込ませて、UVカット機能を持たせる
紫外線遮蔽素材を混ぜられない天然繊維は、紫外線を吸収する薬品などを生地に染み込ませたり、塗布することでUVカット機能を持たせることができます。
洗濯によって徐々に薬剤が落ちてきて、UVカットの効果が下がってしまう場合があります。

UV機能のある生地

30/― 綿・テンセルTMモダール繊維 天竺(UV加工)

テンセルは、木材パルプを原料とするリヨセルを使用した天然繊維です。このテンセルと綿を合わせ、柔らかくひんやりとした手触りのジャージーニットに、UVカット加工を持たせたのが、「綿・テンセルTMモダール繊維 天竺(UV加工)」です。

リヨセルは水分率の高いレーヨンに近い繊維ですので、冷たく滑らかな触り心地は抜群。UV加工で、カラーバリエーションも豊富です。夏のシリーズものにはぜひおすすめしたい生地です。

※テンセル®はLenzing AGの商標です。

▼30/― 綿・テンセルTMモダール繊維 天竺(UV加工) 401
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00005956

汗の臭いを防ぐ、抗菌・制菌・防臭加工の生地

シャツや上着もさることながら、寝ている間の汗や皮脂を吸った寝具のカバーは、湿度による蒸れと「汗臭さ」が気になるものの一つです。

汗を吸いやすいシーツ、敷きパッドの類、お風呂上がりに汗を拭くタオルなども、高温多湿の時期になると気になりますよね。

その臭いは、汗や皮脂を雑菌が分解する時に出す「ニオイ物質」が原因です。
雑菌がつくと、洗っても全て落とすのは難しく、腰を据えて本気で対策を打たないと、なかなか落とせるものではありません。

「洗っても洗ってもなんとなく臭う」
「洗濯の後に生乾きにするとまた臭う」
「そのまま着ると、汗をかいて蒸れてもっと臭う」

そんな負のスパイラルを止めるなら、まず選びたいのは「抗菌・制菌・防臭」の生地です。

「抗菌・制菌・防臭」加工の違い

なんとなく似ている「抗菌・制菌」それから「防臭」。結果的に臭いがしなくなるのは想像がつきますが、それぞれ「一般社団法人繊維評価技術協議会」による定義があります。

抗菌防臭加工: 繊維上の細菌の増殖を抑制し、防臭効果を示す加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)
制菌加工: 繊維上の細菌の増殖を抑制する加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)
消臭加工: 繊維が臭気成分と触れることにより不快臭を減少させる加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)
生地にこれらの加工認証マークを表示できるのは、「一般社団法人繊維評価技術協議会」が定めた表示基準を満たし、認証をうけた製品のみです。

(出典:一般社団法人繊維評価技術協議会「JEC301 SEKマーク繊維製品認証基準(2021年6月1日改訂)」)

制菌加工には、「一般用途」と「特定用途」の2種あり、「特定用途」は医療機関や介護施設向け用途の製品と、行政機関等が認めて指定する業務用繊維製品に限定してのみ認証されます。

同じような加工に、下記のようなものもあります。

光触媒抗菌加工: 光触媒効果により繊維上の細菌の増殖を抑制する加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)

抗かび加工: 繊維上のかびの発育を抑制する加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)

光触媒消臭加工: 繊維が臭気成分と触れることにより、光触媒効果を伴い不快臭を減少させる加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)

防汚加工: 繊維上の汚れを付きにくく、及び/又は落ちやすくする加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)

抗ウイルス加工: 繊維上の特定のウイルスの数を減少させる加工のうち、認証基準を満たすもの(※2)

どれも定められた試験方法をクリアした商品だけが認証を受けることができる加工表示です。

※2 各項目引用|一般社団法人繊維評価技術協議会「JEC301 SEKマーク繊維製品認証基準(2021年6月1日改訂)」)

(出典:一般社団法人繊維評価技術協議会「JEC301 SEKマーク繊維製品認証基準(2021年6月1日改訂)」)

制菌加工の生地

リブフレッシュ®︎Pスーパーアクアステルス

リブフレッシュ®︎Pスーパーは、銀イオンを放出する抗菌ガラスをポリエステルに練り込んだ、制菌性素材です。細菌の増殖と臭いを抑制する効果は洗濯しても変わりません。

リブフレッシュ®Pスーパーの一定混率により、(一社)繊維評価技術協議会の定めたSEKマーク制菌加工の基準をクリアしております。

Y断面糸を使用したアクアステルス®により、吸水速乾性も抜群。軽量でシャリ感のあるジャージーメッシュですので、汗をかきやすいワークウェアやスポーツウェアの内生地には間違いなし。

カラーバリエーションの中にあるペールトーンや蛍光色は、お子様向きのスポーツウェアやストリートダンスのファッションにも良さそうです。

▼リブフレッシュ®︎Pスーパーアクアステルス KS230
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00004379

蒸れを防ぐ生地「クールインF」「フィールドセンサー」

「蒸れ」とは、内側に籠った湿り気。
夏の蒸し暑さや激しい運動で出た汗は、そのままにしていると、気温、体温、湿度が合間って、服の中で蒸れて滝汗の元。時間が経てば汗が臭うのは前述の通り。あまりいいことはありません。

解消するには、衣類ならば汗を吸い取り、速やかに外に向かって放出して乾かすこと。熱がこもらないことがなおベターでしょう。

これを叶えるのは、高い吸放湿性に優れた『クールインF』
汗を素早く吸収し、移動、拡散、蒸散に優れた『フィールドセンサー』が当てはまります。

<蒸れを防ぐ生地>
・クールインF T940
・フィールドセンサー T474/T926ほか

クールインF

東レが開発したクールインFは、高い吸放湿性と接触冷感性を持つメッシュの生地です。
ナイロンの吸湿放出性を高め、湿気を逃がしてムレやべたつきを軽減するので、さらりと柔らかな手触りが続きます。
内側の生地にはもちろん、外側の生地に使用しても味わいの出る、優しい風合いの生地です。

▼ クールイン®︎F T940
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00004387

フィールドセンサー

フィールドセンサーは、トレーニングウェアや和装肌着にも使われている生地です。

内側から外側に向かって、太い糸~細い糸の順番の異なる太さの糸を積層させています。内側は水分や汗を吸収し、繊維間にできる表面張力を利用して外に向かって放出します。

T431はダイヤ模様の手触りの良いメッシュ。
T474は優しい手触りで伸縮性のあるダイヤ模様のストレッチメッシュ。
T926は毛足の短い起毛のトリコット生地です。

いずれもかいた汗を速やかに乾かしてひんやり。蒸れを防いで、心地よい手触りが続く生地のシリーズです。

▼フィールドセンサー®︎  T474 ストレッチメッシュ
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00004385

▼フィールドセンサー®︎  T431 メッシュ
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00004332

▼フィールドセンサー®︎  T926 起毛トリコット
https://trimpark-shimada.com/product/detail/00007201

この他の暑い季節にオススメの機能性素材「吸汗速乾」と「接触冷感」の記事は、こちらのページをご確認ください。

・ドライタッチで涼しい吸汗速乾(吸水速乾)生地~夏の清涼素材~
・ひんやりクールな接触冷感生地~夏の冷感素材~

その他、夏向きの機能素材としては、キシリトール配合のものや、クッション性のあるダブルラッセル生地、伸びの良いニット素材、天然繊維に特殊加工を施したものなどなど、弊社Trim-park SHIMADAでもバリエーション豊富に取り揃えています。

「使い方を知りたい」「ユニークな素材を知りたい」「素材の情報が欲しい」などどんなご相談も賜りますので、ぜひお気軽にご相談ください。

《おすすめの機能性商品一覧》

30/― 綿・テンセルTMモダール繊維 401
リブフレッシュ®︎Pスーパーアクアステルス  KS230
クールインF T940
フィールドセンサー T474
フィールドセンサー T431
フィールドセンサー T926